2013年3月22日金曜日

沖縄の植物たちとつながる

沖縄へ2泊の旅に行ってきた。
旅の最後の目的は、沖縄南部の有名なカフェ「浜辺の茶屋」で働く友達に会うこと。

彼女とは、9年前、一緒に京都のカフェで働いていた。
あれからお互いいろんな変化をしたし、近くで過ごしたのは9カ月くらいで、その後はたまに連絡するくらい。
だけど、不思議といつも私の大事な何かをちゃんと掴んでいてくれる。そして、大事なものとつないでくれる。

屋外の観光的な場所を訪れるには、ずぶぬれになりそうな朝からの強い雨風。
以前、贈ってくれた沖縄のハーブティがおいしかった話から、ならばと近くの薬草ハーブのお店へと連れて行ってくれた。
少し前から、沖縄のハーブは気になっていて取り寄せていたけれど、実際手に取ってみられるのがうれしい。

植物の効能で選ぶというよりも、どう育っているかとかどう扱われているかとか
自分と交流できそうなものかどうか、感じることがすごく大事。
思いのほか、沖縄のハーブをたくさんたくさん仕入れることができた!

地元の沖縄の八百屋さんも案内してくれて、沖縄の野菜のパワーも感じる。

その後、垣花樋川という高台にある湧水の場所へ。
きれいな透き通った水と小さい花々に、妖精がただようような雰囲気に思わず歓声をあげた。
周辺の美しいクレソン畑、守り主のような可愛いイモリ。
一番上の中央の岩の中から流れる水場の神聖な空気。あれだけ降っていた雨は気づくと止んでいた。








そして、彼女の職場である「浜辺の茶屋」の上にある「さちばるの庭」へ。
圧倒されるほど、大きなカジュマルの樹!
丁寧に作られた庭に気持ちよさそうに育っている植物たち。海風に吹かれている。





沖縄の植物の話をまじえながら、お庭を案内してくれた彼女は
びっくりするほど風景になじんでいてまるで、妖精の案内人のようだった。



雨の晴れ間、大きな窓が開いた。この景色、見たかった景色。
  


最後に、「浜辺の茶屋」でコーヒーと彼女の作ったガトーショコラを。
ガトーショコラといえば京都のカフェで働いていた時の印象的なデザートだった。
やさしい味。いろんなことを思い出す。心とからだにしみていく。

私が見た沖縄の緑はすごく濃くて、生き生きとしていた。
そこいらに茂っている月桃の葉の分厚くて大きいこと!
今回の旅の最後で、彼女が沖縄の植物たちとの縁をつないでくれたような気がした。
たくさん仕入れた沖縄のハーブで、いろいろやってみよう。
少しでも交流ができると、植物たちは心を開いてくれるだろうし、自分との相性もいい気がする。

ありがとう。

沖縄でまた、会いましょう。

2013年3月5日火曜日

I am a spring lover



内臓をまもる
 
 
足元のバランスをとる
 
 
要らないものを
たくさん捨てる
 
 
たくさん捨てるための
 
 
 
春が来る
 
 
わたしは
春を愛するひと





先日、花粉症のためのハーブティをつくってほしい、とお友達からオーダーが入った。
聞けば、花粉症とは小さいころから20年以上のお付き合いだという。

植物の恩恵をからだに取り込む手段のひとつとして、
ハーブティのブレンドもなかなかよい感じで出来るようになってきたので、
今の彼女の一助になればと、ありがたく作らせて頂いた。

花粉症によいとされるお茶もいろいろあるけれど、
今の彼女には、ヤロウが大きくサポートしてくれるよう。
いたんだ粘膜を修復したり、内臓をあたためたり、
からだのダメージを穏やかにしていくように、と他にもダンディライオンや
エキナセアなど葉や根のハーブをいくつか組み合わせて。
最後にパラパラ~とお花系のハーブを数種散らし、
春のよろこびという感じも含まれた、計11種類のハーブのブレンドティーに。

…11種類?!も混ぜたことがないので、
はたしてどんな味になっているかと、どきどきしながら試飲。

味は、ふくよかなおじいちゃん、みたいな丸くて滋味深いお味。飲みやすいし、
やさしいけど、いろいろ智慧をたずさえていて、
にこにこしながら力づよく応えてくれそう。



幼少時からの花粉症は、毎年この季節を迎えるときの彼女に
どんな気持ちを与えていたんだろう?

どうぞ、春が来るのを楽しんでね。


I am a spring lover


茶目っ気と願いを込めて、出来上がったブレンドティーにそう名付けた。